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「適格退職年金」は誰にメリットがあった?

 平成20年12月1日 日本経済新聞7面の記事から
「米企業年金最大の減少、10月、株安響き11.4兆円減、
埋め合わせ、企業に負担。」
【記事の要約】
 米大手企業年金のうち上位100基金の資産が10月の1ヶ月間
で約1,200億ドル(約11兆4,000億円)減少したことが
分かった。
 株価下落などで多額の評価損が発生したため。将来の年金給付に
必要な金額を下回った企業は、不足金額を埋めることが義務付けら
れており、景気低迷で経営の苦しい企業には一層の打撃になる。
 企業が年金運用の責任を負う「確定給付型」と呼ばれる年金で、
金額ベースで米企業年金の4割を占める。
 10月は米株式市場でダウ工業株30種平均が1,500ドル超
と過去最大の下げ幅となり、保有株式の値下がりが響いた。

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「確定給付型」の企業年金は当初に予定した利回りを下回る運用に
なった場合、企業が補填し利回りを維持しなければなりません。

 GMなど企業経営が厳しい状況で、さらに企業年金の運用利回り
の補填もしなければなりません。

 打開策としては、「確定給付型」の予定していた利回りを下げる
か給付金額を下げるか、いすれにしても従業員には損になります。

 ただ、現役の従業員は同意しても退職して、年金をもらっている
従業員OBは同意しないでしょう。

 訴訟になれば、さらに会社の負担が増えていくことになります。

 日本の場合も同様で、
 大手生命保険7社が企業年金から運用を受託している団体年金
(特別勘定)の20008年度上半期(4月~9月)の運用利回り
は、平均でマイナス6.02%です。

 10月にさらに株価は落ち込んでいますし、円高にもなりました。
 このままだと、今年度はマイナス10%以上の運用利回りになり
ます。

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 今日のテ-マ
「適格退職年金」は誰にメリットがあった?

 会社にとってのメリットは、生命保険会社で加入した「適年」の
場合、運用利回りが5.5%が保障されていた。
 
 さらに掛金が全額、損金処理することができた。
 
 定期預金に預けても、損金処理はできませんが、「適年」なら、
そこそこの金利がついて、損金処理できる。
(今なら5.5%の金利は高金利ですが、昭和の時代では、そこ
そこの金利です)

 会社にとっては、退職金を運用するには、これ以上ない最適な
商品だったのです。

「適年」を扱う生保にとっては5.5%の利回りを確保するのは難
しくありませんでしたし、運用手数料が大きかったのです。

 また、「適年」をネタに会社に入れば、従業員への生命保険募集
へつながることになります。

 以前は「適年」で得た従業員名簿から生命保険の設計書を作成し
ても、個人情報を流用したと言われることはありませんでした。

 とても生保にとっては、いい時代でした。

 自分の勤めている会社が「適年」に加入していることついて、
ほとんど従業員は知りませんでした。

 ただ、従業員にもメリットがあり、会社が倒産しても「適年」に
貯まっていた「年金資産」を受け取ることができました。

「適年」の年金資産を会社が流用することはできない仕組みになっ
ていました。

 会社、従業員、生保三者にメリットがあり、デメリットが少ない
商品が「適年」でした。

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